090の電話番号は、無料で取得できますか。080や070はどうですか?

090の電話番号は、無料で取得できますか。080や070はどうですか?

 

携帯電話で、普通に音声通話ができる090から始まる電話番号を、完全に無料で取得する方法は、残念ながらありません

 

080や、070から始まる番号も同様で、基本的には、電話番号を取得するための初期費用や、維持するための月額料金がかかります。

 

海外製のアプリでは、無料で電話番号が取得できるものもあり、例えば、textPlus(Nextplus)というアプリでは、アメリカやカナダの電話番号が、無料で取得できます。

 

ただし、textPlus(Nextplus)は、アメリカやカナダの在住者向けのアプリなので、画面表示が英語だったり、日本で使うと国際電話扱いになったりするので、おすすめはしません。

 

完全に無料ではないものの、中には、ほぼ無料に近い形で使える電話番号もあるので、この記事では、目的に合わせて、なるべく安く電話番号を取得できる方法を紹介しています。

 

以下の目次から、あなたの使い方に合わせて、ご活用下さい。

 

 

※掲載している月額料金の価格は税込で、2023年7月現在の価格です

 

SNSの認証のための電話番号が欲しい場合

LINE、X(旧Twitter)、Instagram、Tik TokなどのSNSアプリで、会員登録をする時の電話番号認証のために電話番号が欲しい場合です。

 

これらのSNSアプリでは、SMS(ショートメッセージサービス)を使って、電話番号で認証番号を送って本人確認をすることがあります。

 

そのためには、電話番号が必要なわけですが、格安SIMサービス提供会社の中には…

 


音声通話は出来ないものの、SMS認証はできるSIMカード

 

を提供している会社もあり、そのSIMカードは「SMS機能付きSIM」と呼ばれています。

 

音声通話は出来ませんが「SMS機能付きSIM」にも、090、080、070から始まる電話番号が割り当てられます。

 

通話は出来ないものの、割り当てられた電話番号によって「SMS認証だけは出来る」というわけです。

 

以前は、この「SMS機能付きSIM」の方が、「音声通話が出来るSIM」よりも、月額料金が安かったのですが、

 

最近では「音声通話が出来るSIM」も、月額料金が安いタイプが登場し、必ずしも、「SMS機能付きSIM」の方が安い、とは言えなくなって来ています。

 

そこで、以下では、「音声通話が出来るSIM」も含め、とにかく、SMS認証が出来るSIMで、月額料金が安いタイプを紹介しています。

 

Povo(ポヴォ)2.0 月額基本料0円

「Povo2.0」は、4大キャリアの1つ au が提供するオンライン専用の料金プランです。

 

申し込みは、WEBからのみですが、音声通話が出来る電話番号が取得できるので、SMS認証も可能です。

 

月額基本料は0円で、SMSの受信料も無料ですが、180日間、有料サービスを全く利用しないと、利用停止や契約解除になることがあります。

 

なので、SMS認証ができる電話番号を維持するためには、180日1回は、なにからの有料サービス(220円〜)を購入しなければなりません。

 

180日に1回は、有料サービスを利用しなければいけないとは言え、今のところ、いちばん安くSMS認証が出来る電話番号が取得できる料金プランになっています。

 

 

ただし、「Povo2.0」のSMSの場合、以下のような注意点もあります。

 

「Povo2.0」は、国際ローミングに対応していないので、海外でのSMSの送信、受信が出来ない。

 

ローソンチケットの電子チケットアプリでは、SMS認証が上手く動作しないことがある。

 

海外で、SMSを使おうと思っていたり、ローソンのチケットアプリに認証に使おうと思っている方は、ご注意ください。

 

mineo(マイネオ)マイそく スーパーライト 月額250円

格安SIMサービスのmineo(マイネオ)には、データ通信の最大速度を制限する代わりに、24時間データ使い放題になる「マイそく」という料金プランがあります。

 

通信できる最大速度が遅くなっていくごとに、月額料金も安くなるのですが、いちばん速度が遅い「マイそくのスーパーライト」だと、月額は250円です。

 

スーパーライトの通信速度は、最大32kbpsなので、データ通信としては、ほぼメールくらいしか出来ませんが、音声通話が出来る電話番号があるので、SMS認証も可能です。

 

 

また、申し込み時に、Dプラン(ドコモ回線)か、Aプラン(au回線)を選べば、国際SMSも使えるので、海外でのSMSの送受信も出来るようになります。

 

Sプラン(ソフトバンク回線)では、国内で海外のSMSを受信したり、国内から海外へSMSを送信したりすることは出来ますが、海外でのSMSの送受信には対応していません。

 

IIJmio(アイアイジェイミオ) 1GB〜 従量制プラン 月額528円

格安SIMサービスの IIJmio(アイアイジェイミオ) では、月額528円からの「SMS機能付きSIM」のコースがあります。

 

定額ではなく、従量制プランなので、月間のデータ通信量が多くなるにつれて、1GBごとに値段が上がっていきますが、月間のデータ量が1GBまでなら月額528円です。

 

 

月間のデータ通信量は、1GB〜20GBまでの間で、上限設定が出来ます。

 

例えば、上限を1GBに設定した場合、1GBを超えて、データ通信をしようとすると、200kbpsの低速通信なります。

 

1GBを超えた時は、高速データ通信を使わないので、月額は528円より高くはなりません。

 

LINEモバイル(新規申し込み終了)

LINEモバイルのベーシックプランには、「音声通話SIM」と「データSIM」の2種類のコースがあります。

 

LINEモバイルの「データSIM」は、SMSの送受信が出来るので、音声通話は必要なく、SMS認証だけをしたい場合は「データSIM」を選べば大丈夫です。

 

「データSIM」のコースで、月額料金がいちばん安いのは、月間のデータ量が500MBまでのコースで、月額660円です。

 

また、LINEモバイルには、LINEアプリのデータが使い放題の「LINEデータフリー」のオプションがあります。

 

※「LINEデータフリー」のオプションは、申し込みは必要ですが、追加料金は必要なく、月額無料で使えます。

 

と言うことは、つまり…

 

「データSIM」の値段がいちばん安いコースを選んで、「LINEデータフリー」のオプションを付ければ、LINEの電話番号認証が出来て、月額660円で、LINEが使い放題なる

 

…ということです。

 

LINEモバイルは、2021年3月31日(水)11時に新規申込を終了しています。

 

音声通話できる電話番号が欲しい場合

SMS(ショートメッセージ)はもちろんのこと、音声通話もできる「いわゆる普通の電話番号」が欲しい場合です。

 

この場合は、通信サービスを提供する各社の「音声通話SIM」のコースから、月額料金が安いプランに加入して、電話番号を取得することになります。

 

電話番号は、基本的には、その時に、空いている電話番号が発行されるので、090、080、070のうち、どの電話番号になるかは、事前には、わかりません。

 

月額料金は、月間で通信できるデータ量により変わってきますが、データ通信は、ほぼ使わないか、あるいは、使ったとしても、1GB程度だとすると、月額料金が安いのは、以下の3社です。

 

プラン名 月額料金
au(エーユー) Povo2.0(ポヴォ2.0) 0円
mineo(マイネオ) マイそく スーパーライト 250円
HIS モバイル 自由自在2.0プラン(1GBまで) 280円〜550円

 

Povo(ポヴォ)2.0 月額基本料0円

今のところ、いちばん安く音声通話が出来る電話番号を取得できるのが、au が提供するオンライン申し込み専用の料金プラン「Povo(ポヴォ)2.0」です。

 

新規の申し込み時には、契約事務手数料などの初期費用もかからないので、無料で電話番号を取得できます。(2023年7月現在)

 

契約事務手数料は、今後、有料に改定されるかもしれないので、最新の情報は、公式サイトでご確認下さい。

 

 

月額基本料は0円で、高速データ通信(データトッピング)など、必要な有料サービスを、その都度、購入して、自分に合うようにカスタマイズしていく料金プランになっています。

 

有料サービスを購入しなければ、月額0円で取得した電話番号を維持できますが、180日間、なにも有料サービスの購入がないと、利用停止や契約解除になることがあります

 

なので、180日を超えて、電話番号を使っていきたい場合には、半年に一回くらいは、有料サービス(220円〜)を購入する必要があります。

 

国内の通話料は、30秒で22円で、国内SMSの送信料は、70文字まで3.3円。

 

高速データ通信(データトッピング)を、何も購入しない時の通信速度は、128kbpsです。

 

128kbpsの通信速度は、LINEのメッセージのやり取りは出来るものの、WEBサイトを閲覧したりするのは、ちょっと厳しいぐらいの通信速度です。

 

mineo(マイネオ)マイそく スーパーライト 月額250円

WEBサイトを見たり、You Tubeを見たりはしないけれど、通話の出来る電話番号だけ欲しい時に使えるのが、

 

格安SIMサービスのmineo(マイネオ)が提供する「マイそくのスーパーライト」です。

 

◆「マイそく」の月額料金表

「マイそく」コース名 月額料金

プレミアム
通信速度 最大3Mbps

2,200円

スタンダード
通信速度 最大1.5Mbps

990円

ライト
通信速度 最大300kbpss

660円

スーパーライト
通信速度 最大32kbps

250円

(料金は、2024年10月 現在)

 

mineoの「マイそく」は、24時間データ使い放題になる代わりに、データ通信できる最大速度を制限される料金プランです。

 

上記の表のように、通信できる最大速度が遅くなるごとに、月額料金も安くなるのですが、いちばん速度が遅いのが、スーパーライトで、その月額は250円です。

 

スーパーライトの通信速度は、最大32kbpsなので、データ通信としては、ほぼメールくらいしか使えません

 

ですが、音声通話ができる電話番号はあるので、「月額250円+通話料」で、電話番号を使っていけることになります。

 

 

mineo(マイネオ)の国内通話料は、30秒22円ですが、「mineoでんわ」という通話アプリを使って電話をかけると、30秒10円になります。

 

新規に申し込んで、電話番号を発行するには、契約事務手数料(3,300円)と、SIMカード発行料(440円)の初期費用がかかります。

 

HIS モバイル 自由自在2.0プラン 月額280円〜

「HIS モバイル」は、旅行業者の「エイチ・アイ・エス」と「日本通信」の共同出資で設立されたMVNO(格安SIM事業者)です。

 

「HIS モバイル」が提供する業界最安値級の料金プランが「自由自在2.0プラン」です。

 

「自由自在2.0プラン」では、月間1GBコースを選択した場合月額料金は、基本550円ですが、データ通信が月に100MB未満だった場合は、月額料金が280円になります。

 

 

100MBは、You Tube の標準画質(480p)の動画を、5〜6分見られるくらいのデータ量です。

 

ただし、100MBでの上限設定は出来ないので、月額290円でおさめたい場合は、自分で、データ量を管理する必要があります。

 

1GBコースで、月間のデータ通信量が100MB以上になると、月額が550円なり、高速データ通信を、1GBまで使えます。

 

1GBまで月額550円は、格安SIMの各社が提供する料金プランの中でも、国内最安値クラスです。

 

HISモバイルの初期費用は、契約事務手数料の3,300円のみです。

 

HISモバイルの場合、SIM発行手数料は、契約事務手数料に含まれているのでかかりません。

 

端末に電話番号がないので、通話できるようにしたい場合

SNS認証とは関係なく、iPadやAndroidのタブレットの場合など、とにかく、所有する端末で使える電話番号を持っていないので、音声通話できる電話番号が欲しい場合です。

 

この場合は、050から始まる電話番号が取得できるIP電話アプリをインストールするのが安上がりです。

 

050から始まる電話番号では、SMS(ショートメッセージ)が使えないので、SMS認証は出来ませんが、月額無料〜数百円で、普通に通話できる電話番号が持てます。

 

※別途 通話料はかかります。

 

050から始まる電話番号が取得できるIP電話アプリについては、別ページでも詳しく解説しているので、こちらも、ご参照下さい。

 

 

電子チケットの認証のための電話番号が欲しい場合

チケットぴあやローチケなど、電子チケットが発行できるサービスも増えて来ましたが、電子チケットサービスの電話認証では、050から始まる電話番号は、ほぼ使えません

 

なので、まずは、使いたい電子チケットサービスの電話認証のやり方を確認しましょう。

 

電話認証による本人確認が、SMS(ショートメッセージ)を使って認証番号を送信するやり方なら、SMS機能付きSIMカードの電話番号が使えます。

 

 

SMS(ショートメッセージ)ではなく、音声で暗証番号などを聞いて、本人確認をするやり方だと、SMS機能付きSIMカードではダメで、音声通話SIMの電話番号が必要になって来ます。

 

 

端末を持っていない場合

格安SIMサービスで、比較的安く電話番号が取得できたとしても、そもそも、そのSIMカードを差すスマートフォン端末を持っていない場合です。

 

電話番号のために、新しいスマートフォンを買えればいいですが、予算的に厳しい場合には、中古のスマートフォンを探してみるという手もあります。

 

中古のスマホは、目当ての格安SIMカードの対応機種を確認して、その中から選ぶ必要があります。

 

また、格安SIMの提供会社では、スマホ本体が激安で手に入るセールやキャンペーンをやっていることもあります。

 

中には、スマホ本体が1円で買えるセールや、ポイントを大幅に還元するキャンペーンが開催されていることもあるので、それらを利用してスマホ本体を手に入れるという方法もあります。

 

 

090の電話番号は、なぜ取得できないの?

携帯電話の電話番号は、総務省が「電気通信番号計画」に基づき、

 

  • 何番〜何番までは、NTTドコモ
  • 何番〜何番までは、ソフトバンク
  • 何番〜何番までは、KDDI
  • 何番〜何番までは、楽天モバイル

 

…というように、各携帯キャリアに割り振っています。

 

携帯電話番号は、当初、090から配布されていって、090の電話番号が無くなったら、080になり、今現在は、070から始まる電話番号の配布中です。

 

090から始まる電話番号は、電話番号配布の初期に割り当てられた番号で、取得した人が、キャリアを変えたとしても、番号ポータビリティで、キャリアを乗り換えていれば、ずっと取得されたままです。

 

そんなわけで、090の電話番号は、今現在持っている人が、完全に辞めたりしなければ、再配布にはならないので、なかなか取得することが出来ない…というわけです。

 

このような事情なので、キャリアでは、携帯の電話番号の下4桁を選べるサービスを提供している会社はありますが、

 

  • 090の電話番号にするか
  • 080の電話番号にするか
  • 070の電話番号にするか

 

…というように、最初の3桁を選べるサービスを提供している会社はありません

 

070番号取得アプリはありますか?

070から始まる電話番号を取得するアプリはありませんが、以下の記事で、説明しているように、現状は、楽天モバイルで新規契約すると、070から始まる電話番号になる可能性が高くなっています

 

 

楽天モバイルは、月間で使ったデータ量により、月額料金が変わる従量制プランで、データ量が月間3GBまでなら、月額1,078円です。