au の新料金プラン「povo1.0」は、2021年9月に、基本料0円の「povo2.0」に進化しました。
「povo2.0」を契約するにあたって…
「自分の好きな電話番号を取得したい」
…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、「povo2.0」では、基本的に、電話番号を選んだりすることは出来ません。
「povo2.0」で、新規契約をする時には、新しい電話番号がもらえますが、その番号は、空いてる番号が、機械的に割り振られるので、自分で好きな電話番号を選んだりすることは出来ません。
そもそも、電話番号は、廃止され、使われなくなったものは、一定期間をおいてリサイクルされます。
なので、povo を新規契約をする時も、070、080、090うち、どの3桁から始まる電話番号が割り振られるかは、契約手続きを進めてみるまでわかりません。
「povo2.0」は、パソコンでも、スマートフォンでも、公式サイトから、申し込みに進んで行くと、povo2.0専用のスマホアプリのダウンロードを促されます。
その後の新規の申し込みは、スマホにインストールした「povo2.0アプリ」から手続きを進めていく形になります。
「povo2.0」では、電話番号を選べるサービスの提供はありませんが、auでは、「YOU選番号」というサービスを提供しています。
「YOU選番号」は、新規契約時や、電話番号変更時に、電話番号の下4桁を指定し、使える電話番号を検索できるサービスです。
0000、1111、9999など、4桁が全て同じ数字の番号は指定できませんが、覚えやすい番号や、語呂合わせなど、自分の好きな下4桁を指定できます。
「YOU選番号」の利用料は、新規契約時が330円(税込)で、電話番号変更時は無料です。
少し裏技的な方法になりますが、「povo2.0」 で、電話番号の下4桁を好きな番号にするには、「YOU選番号」を使って、いったん、au で契約して、その後、取得した電話番号を、「povo2.0」に引き継ぐ、というやり方もあります。
au から「povo2.0」へ移っても、基本的に、電話番号は変わりません。
au から「povo2.0」へ移行するには、まずは、povo公式サイト 下の方に表示される「お申し込みボタン」を押します。
すると、上記のようなメニューが表示されるので、「au から povo2.0へ変更」を選んで、そこから、手続きを進めていくことになります。
au から「povo2.0」へ移行は、すでに取得済みの「au回線」の「au ID」を使い、povo2.0 用のアカウントを作って進めていくので、電話番号は、そのまま引き継がれます。
ただし、auでの支払い方法などは引き継がないので、povo2.0 用に新しく設定が必要です。
迷惑電話などが多いなどの理由で、au から「povo2.0」へ移行するにあたって「電話番号を変更したい」という方もいらっしゃるかもしれませんが、残念ながら、移行時に、電話番号を変更することは出来ません。
また、「povo2.0」契約後も、電話番号を変更するメニューはありません。
したがって、au から povo への移行とともに、電話番号を変えたい場合は、いったん、auを解約して、新たに「povo2.0」を契約する方法をとるのがいいかもしれません。
「au ID」を引き継がず、povo の新規契約であれば、新しい電話番号が発行されます。
もしくは、auで契約しているうちに、上記で説明している「YOU選番号」というサービスを使って、先に電話番号を変更しておいてから、povo への移行手続きを進め、変更済みの電話番号を引き継ぐ、というやり方もあります。
基本料 | 0円 |
---|---|
24時間データ使い放題 | 330円/1回 |
1GBデータ追加 | 390円(7日間) |
3GBデータ追加 | 990円(30日間) |
20GBデータ追加 | 2,700円(30日間) |
購入データがない場合 | 通信速度128kbps |
国内通話 | 22円/30秒(税込) |
通話5分かけ放題 | +550円(税込) / 月 (5分以内の国内通話かけ放題) |
通話5分かけ放題 | +550円(税込) / 月 (5分以内の国内通話かけ放題) |
国内通話かけ放題 | +1,650円(税込) / 月 (時間制限なしのかけ放題) |
新規申し込み方法 | オンラインのみ (店頭受付なし) |
povoへの移行手続き | オンライン専用 (店舗では申し込めない) |
ネットワーク | auの4G/5Gネットワーク |
公式サイト | povo(ポヴォ)2.0公式サイト |
「povo2.0」では、俗に「ギガ」と呼ばれている高速データ通信は、その都度、必要な容量を購入する形になっています。
例えば、「今日1日だけ、高速データ通信を使い放題にしたい」と思えば、330円で「24時間使い放題」を購入するといった具合です。
データ追加の項目の値段の横のカッコ内の日数は有効期限です。
有効期限が過ぎると、まだ、データ容量が余っていたとしても消えてしまうので、そこは、ちょっと注意が必要です。
なお、高速データ通信の購入がない場合でも、128kbpsの低速では、データ通信ができます。
128kbpsは、LINEの文字のやり取りは出来るのの、WEBサイトは、読み込みが非常に遅く、イライラするくらいの通信速度です。
You Tubeの動画なども、読み込み途中で止まったりするので、ほぼ閲覧できません。
au の新料金プラン povo(ポヴォ)のコンセプトは、一人ひとりの毎日に合わせて、やりたいことをトッピングできる…です。
電話で長時間話す人もいれば、電話は、ほとんどしない人もいる。
外で1日だけ、大量にデータ通信をしたい日もあれば、ずっと自宅にいて、データ通信が、ほとんど必要ない日もある。
それぞれの使い方に合わせて、必要なサービスを必要な分だけ追加できる…そんな便利さを目指しているのが、au の新プラン、 povo(ポヴォ)です。
サービスを追加すると言えば、従来は、オプションと呼んでいましたが、もっと、きめ細かくサービスを提供していく予定だからか、呼び方も、オプションからトッピングに変えています。
povo2.0は「トッピングで、やりたいことを追加できる」がコンセプトのプランなので、メリットも、トッピング関連が多くなっています。
さらに、「povo1.0」から、「povo2.0」になり、トッピングを何もしない状態での、基本料は0円になりました。
リモートワークで家にいる人も多くなって来たことから、使わなければ、月額0円に近い形で運用できるのは大きな魅力です。
厳密に言うと、ずっと0円で回線を維持するのは無理なのですが、最低料金だと、約6ヶ月間220円で回線を維持できます。
povo2.0は、使わなければ無料なのですが、180日間なんの利用もないと利用停止になってしまいます。
ただし、何かしら有料トッピングをしたり、サービスを利用したりすれば、利用停止にはなりません。
そこで、利用停止にならない一番安い方法をチェックしてみると、「24時間smash.使い放題サービス」のトッピングが、1回220円です。
smash.は、au が提供するバーティカルシアターアプリです。音楽、ドラマ、アニメ、バラエティなど、いろいろな映像作品が見れます。
なので、180日に1回「24時間smash.使い放題サービス」のトッピングをすれば、220円で利用停止を回避できる、というわけです。
利用停止になる場合には事前に通知が来ます。利用停止になってから、30日が経過すると、契約解除になります。
このほか、通常、ユニバーサルサービス利用料(月間約3円)と、電話リレーサービス料(年間7円)もかかりますが、KDDIでは、当面、ほかの利用がなければ、この2つの料金は、請求しない方針のようです。
povo(ポヴォ)のトッピングは、データをトッピングしたり、通話をトッピングしたり、コンテンツをトッピングしたり、さまざまなタイプが用意されています。
上記の「24時間smash.使い放題」以外で使えるトッピングは、以下の通りです。
(価格は税込)
(2023年9月現在)
「通話かけ放題」は、時間制限なく、国内電話の通話料が無料になるトッピングです。(一部対象外になる電話番号もあります)
注目は、220円払えば、1日24時間だけ、データが使い放題になるトッピング。
Wi-Fiが使えない環境で、どうしても、大量にデータ通信をしなければならない日がある…というような場合に便利です。
さらに、大容量のデータを使うユーザー向けでは、180日間で、150ギガバイトが使えるトッピングも用意されています。
料金は、12,980円なので、月平均で計算してみると、月間25GBが、月額2,163円で使えることになります。
さらに、今回の「24時間データ使い放題」のトッピングでは、テザリングも追加費用無しで、使い放題になってます。
テザリングが無料なら、PCやタブレットを、スマホ経由で、au 回線に繋いで、動画を視聴したり、オンライン会議に参加したり出来ます。
「povo2.0」は、従来型のSIMカードはもちろん、スマートフォン本体に、あらかじめ埋め込まれた形式のSIM「eSIM」にも対応しています。
povo(ポヴォ)は、二年契約で安い値段にしている料金プランではないので、すぐに、解約してしまうことによる違約金などはありません。
また、povo、UQモバイル、au の料金プランの間での変更手数料も無料です。
ただし、当面は「契約解除料」「番号移行手数料」「新規事務手数料」などは、一度請求されて、翌月の月額料金から、割り引きされる形になるとのことです。
なお、ほかのキャリアからのMNP乗り換えによる手数料も、2021年4月以降、随時、無料化される予定になっています。
「povo2.0」では、ギガを購入する以外で、ギガをチャージできる「ギガ活」というサービスが始まりました。
ギガ活は、「もらう」「さがす」「あたる」でギガを増やせるサービスです。
対象店舗で、一定金額以上の「auPay決済」をすると、ギガがもらえたりします。
どのお店で、いくら購入すると、どれぐらいのギガがもらえるのかは、公式サイトで公開されています。
街中や、ネットのバーチャル空間で、ギガを探し当てると、ギガがもらえます。
対象の店舗で買い物したり、対象のオンラインサービスを利用したりすると、抽選でギガが当たります。
「povo2.0」は、既存の料金プランと全く違い、基本料0円、トッピングで、自分に合うサービスになるように、カスタマイズしていくプランです。
特に、データに関しては、月額料金という考え方ではなく、足りなくなりそうになったら、その都度、必要な容量を追加購入する、という考え方になっています。
データ購入は、アプリから、簡単に出来るようにはなっていますが、その都度、アクションを起こさなければならないので、人よっては、この部分が、面倒くさく感じるかもしれません。
そのほか、注意しておきたい povo2.0 のデメリットは以下の通りです。
「povo2.0」は、新規申し込みやプラン変更を、ネット経由のみにして、安い値段を実現しているプランです。
なので、auショップなどでの店舗受付はありません。
サポートも基本的には、オンラインのみで、アプリ経由のオンラインチャットで受付ています。
パソコンを持っている人向けでは、PCのチャットお問い合わせ窓口もあります。
「povo2.0」では、既存のプランで使えていたようなキャリアメールはありません。
au のキャリアメールは「〜@au.com」や「〜@ezweb.ne.jp」で終わるメールアドレスのことです。
サイトへの登録や、仕事の連絡に、キャリアメールを使っている方は…
など、代替のメールサービスに切り替える必要があります。
「povo2.0」では、その他の割引サービスとの併用は出来ないので、基本的には、家族割にも、家族割プラスにも加入できません。
家族の中で、1人が「povo2.0」に変更してしまうと、家族回線としてカウントされていた回線数が減り、月額料金アップする場合があるので注意が必要です。
「povo1.0」では「auかんたん決済」が使えたのですが、「povo2.0」になり「auかんたん決済」は使えなくなりました。
「povo2.0」は、基本的に、ほかの割引サービスとの併用ができないので、auのスマートバリューも使えなくなります。
そのため、家のインターネット回線も「au ひかり」にして、スマートバリューに申し込んで、スマホの月額料金の割引を受けていた場合には、その適用が無くなります。
au では、契約年数に応じて「長期優待ポイント」として、Pontaポイントがプレゼントされたりしますが、「povo2.0」に乗り換えると、au の契約期間は、引き継げず、いったん、リセットされてしまいます。
留守番電話をはじめ、「povo2.0」では、auで提供している以下ようなオプションサービスは使えません。
ドコモの ahamo は、海外で使えるローミングサービスがありますが、「povo2.0」は、海外では使えません。
Apple の iPhoneシリーズで、「povo2.0」の対応機種として発表になっているのは、以下の通りです。
「povo2.0」で使えるAndroid端末の最新情報は、公式サイトの以下のページで確認できるようになっています。
上記のページでは…
など、スマートフォン本体の購入先ごとに、対応端末がわかるようになっています。
また、SIMフリーは、SIMフリーだけで、対応端末が一覧でまとめられています。
povo(ポヴォ)は、以下の2つの単語を合わせた造語です。
point of view(新たな視点)英語
ab ovo(卵から, 最初から)ラテン語
1つ目の「ポイント・オブ・ビュー」は英語ですが、2つ目の「アブオボ」は、ラテン語で、卵から、とか、最初から、という状況を表す意味の言葉です。
KDDI が上の2つの単語を合わせることで、名前に込めたメッセージは…
ということですので、今までと、全く違った視点でサービスを展開していこう、というような意気込みがうかがえます。