電話番号だけ欲しいです。契約なしに無料で番号を作る方法ありますか?

電話番号だけ欲しいです。契約なしに無料で番号を作る方法ありますか?

日本のスマホで電話番号だけ欲しい場合は、電話番号を発行してくれる会社と回線契約することなしに、無料で電話番号を作る方法はありません

 

基本的に、スマホの電話番号は、携帯の電話回線を提供する通信会社と、回線契約を結ぶことよって取得できます。

 

通信会社に回線契約を申し込むと、下の図のように、SIMカードが発行されるので、それをスマートフォンに挿入して、開通設定が終われば、電話番号が使えるようになります。

 

スマホで電話番号を使えるようになるまでのイメージ図(SIMカードの場合)

 

また、最近では、SIMカードに入っているのと同じ契約情報を「eSIM」でも提供している通信会社もあります。

 

「eSIM」は、スマホ本体内蔵型のSIMのことで、情報を書き換えて使うことが出来ます。

 

「eSIM」が内蔵されているスマホで、eSIM対応型の通信回線と契約を結べば、下の図のように、スマホの中の「eSIM」に契約情報をダウンロードして、電話番号を設定することも出来ます。

 

スマホで電話番号を使えるようになるまでのイメージ図(eSIMの場合)

 

携帯の通信回線の契約を結んで、発行される電話番号は、090、080、070から始まる電話番号のいずれかです。

 

新規で通信契約を申し込む場合、どの3桁から始まる電話番号になるかは、申し込んでみるまでわかりません。

 

携帯の通信回線を提供する通信会社には、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなどのキャリアのほか、キャリアから回線を借りて営業している格安SIMの各社もあります。

 

携帯の通信会社は、いろいろなタイプの通信契約を「料金プラン」として提供しているので、電話番号が欲しい時には、各社が提供する「料金プラン」から、どれかを選んで申し込むことになります。

 

携帯の通信会社は、互いに競争を繰り広げているので、最近では、かなり安い「料金プラン」も登場してきています。

 

さすがに、完全無料はありませんが、中には、格安で電話番号を取得して維持できる回線契約もあるので、以下でまとめて紹介しています。

 

 

 

 



050から始まる電話番号について

電話番号だけ欲しい場合、「アプリで無料で取得できる」と、よく案内されるのが、050から始まる電話番号です。

 

確かに、以前は、050から始まる電話番号なら、無料で取得できるアプリもいくつかあったのですが、現在は、新規申し込みの受付が停止されたり、有料化されたりしています。

 

そもそも、050から始まる電話番号は、インターネット回線を利用したIP電話の電話番号です。

 

インターネット回線を利用するため、電話番号が欲しいと思っている携帯が、すでにインターネットに繋がる状態じゃないと使えません。

 

また、電話番号が欲しい理由として、「SMS認証がしたいから」というのがよくありますが、SMS認証は通話用の電話回線を利用しているので、インターネット回線を利用する050から始まる電話番号では、SMS認証はできません



スマホで、なるべく安く電話番号だけ欲しい場合

スマホの通信回線を提供する各社の料金プランの中から、なるべく安く電話番号を取得して、維持できる料金プランをまとめました。

 

au の povo2.0 で電話番号を取得する

au が提供する povo2.0(ポヴォ2.0)は、オンライン専用(ネット申し込み専用)の料金プランです。

 

  • 新規申し込み事務手数料:0円
  • 月額基本料:0円
  • eSIM にも対応
  • 最低利用期間:なし
  • 契約解除料:なし

※店舗(auショップ)での申し込みは出来ません。

 

 

povo2.0 の新規契約の事務手数料は、本来、3,850円が設定されているのですが、2023年8月現在では、まだ、0円になっています。

 

月額基本料も0円ですが、

 

  • 「24時間データ通信使い放題」(1回330円)や
  • 5分通話かけ放題(月額550円)

 

など、必要なサービスがあれば、その都度、追加で購入していく仕組みになっています。

 

追加で購入できるサービスは「トッピング」と呼ばれています。

 

ということは、トッピングを利用しなければ、無料で電話番号を作って、無料で維持できるようにも見えますが、

 

povo2.0 では「180日間なにもサービスの利用がないと、利用停止や契約解除になる場合があります。」と案内されています。

 

利用停止の危険がある場合には、まず「長期間トッピング未購入による利用停止予告」というお知らせメールが届きます。

 

このメールには、利用停止予定日と、利用停止から約1ヶ月後の契約契約解除予定日が記載されています。

 

なので、利用停止を避け、電話番号を継続して使っていきたい場合には、この段階で、何らかのトッピングを購入することになります。

 

いちばん安いトッピングは、(24時間)smash.使い放題パックの1回220円です。

 

なお、トッピングを購入していなくても、180日間の通話料やSMSの利用料が、660円を超えている場合は、利用停止のメールは来ず、そのまま電話番号を使っていけます。

 

ネット専用にして、値段を安くしている料金プランなので、わからないことがあった時のサポートに関しては、オンラインのチャットサポートのみになっています。

 

ドコモの irumo(イルモ)で電話番号を取得する

au と同じ4大キャリアの一つドコモが、2023年7月1日から提供し始めた料金プランが irumo(イルモ)です。

 

 

月間データ通信量により、月額料金がわかれていて、月間3GB以上は、家族割を適用しないと、正直あまり安くないのですが、月間0.5GBコースだけは、月額550円と、かなり安めの値段が設定されています。

 

  • 新規申し込み事務手数料:0円
  • 月間0.5GB月額:550円
  • eSIM にも対応
  • 最低利用期間:なし
  • 契約解除料:なし

 

au の povo2.0と違い、オンライン専用のプランではないので、ドコモショップでも申し込みが出来ますが、ドコモショップの場合は、申し込み時に事務手数料(3,850円)がかかります。

 

 

格安SIMで電話番号を取得する

大手キャリアから、回線を借り受けて、通信サービスを提供しているのが「格安SIM」の各社です。

 

キャリアは、基地局などの回線設備を自前で持っていますが、「格安SIM」の各社は、キャリアから回線を借りて営業しているので、自前では回線設備を持っていません。

 

回線設備を自前では持たない分、キャリアよりも安い料金で、通信サービスを提供できるので「格安SIM」と呼ばれるようになりました。

 

格安SIMの回線は、キャリアから借りているため、データ通信では、さすがに、通信速度が遅いことが多いですが、通話の品質は、格安SIMでも、キャリアでも、ほぼ変わりません。

 

ここでは、シンプルに電話番号だけ欲しい時に使える格安SIMの料金プランの中から、月額料金が安い料金プランをピックアップして紹介します。

 

mineo マイそく スーパーライト

格安SIMの mineo(マイネオ)には、いろいろな料金プランがありますが、なるべく安い料金で、電話番号だけ欲しい時に最適な料金プランが「マイそく スーパーライト」です。

 

★マイそく スーパーライト(デュアルタイプ)

  • 新規申し込み事務手数料:3,300円
  • SIM発行手数料:440円
  • 月額料金:250円
  • eSIM にも対応
  • 最低利用期間:なし
  • 解約手数料:なし

 

 

mineo の「マイそく スーパーライト」は、データ通信は使い放題なのですが、最大通信速度が「32kbps」と、非常に遅いプランです。

 

「32kbps」だと、ネットの読み込みが非常に遅く、かろうじて、LINEの文字ベースのやり取りが出来るくらいの通信速度です。

 

なので、X(旧Twitter)を見たり、YouTube を見たりするのには使えないのですが、電話番号があり、音声通話は普通に出来るので、月額250円で、SMS認証もできる電話番号を維持できます

 

回線は、ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線の中から、好きな回線を選べます。

 

ただし、SIMカードじゃなく、eSIM で回線契約を結びたい場合は、ドコモ回線か au回線で、ソフトバンク回線の提供はありません。

 

HISモバイル 自由自在プラン

格安SIMの「HISモバイル」にも、コスパの良い料金プランが揃っているのですが、安い月額料金で、電話番号だけ欲しい時に使えるのが「自由自在プラン」です

 

★自由自在プラン

  • 初期手数料:3,300円
  • 月間1GB月額:550円
  • eSIM にも対応
  • 最低利用期間:なし
  • 契約解除料:なし
  • 回線:ドコモ回線

 

 

自由自在プランのデータ通信「月間1GBコース」は、月額550円なのですが、月間データ料が100MB未満の場合は、月額が290円になります。

 

なので、データ通信をほぼ使わず、電話番号だけ使いたいのであれば、月額290円で維持できます。

 

ただし、月間データ通信量が100MB以上になると、月額は550円になるので、そこは、ちょっと注意が必要です。

 

1GBは、1,024MBなので、100MBは、1GBの約10分の1のデータ通信料です。



条件を指定して自分で料金プランを探したい場合

このほか、自分で条件を指定して「料金プラン」を探したい場合は、以下に「料金プラン」の絞り込み検索もあります。

 

通話とSMS認証ができる電話番号がある「料金プラン」を選びたい場合は、SIMの種類を「音声SIM」か「eSIM(音声)」にして下さい。

 

 

SIMの種類で「データSIM」や「eSIM(データ)」を選ぶと、通話やSMS認証ができる電話番号はありません。

メルカリの登録用の電話番号が欲しい場合

メルカリの新規登録をする時には、SMS認証が使われるので、SMS(ショートメッセージ)が使える電話番号が必要です。

 

SMS(ショートメッセージ)は、音声通話が出来る090または、080または、070から始まる電話番号で使えます。

 

この記事の前半では、なるべく安く音声通話が出来る電話番号を取得して維持できる料金プランを紹介しているので、メルカリを始めるために電話番号が欲しい場合は参考にしてみて下さい。

 

 

なお、インターネット回線を使う050から始まる電話番号では、SMS認証が出来ないので、メルカリに登録は出来ません。

LINEをするのに電話番号が欲しい場合

LINEでも、新規登録時に、SMS認証を使うので、基本的には、SMS(ショートメッセージ)が受信できる電話番号が必要です。

 

ただし、LINEの場合は、090または、080または、070から始まる携帯電話の電話番号のほか、固定電話の電話番号でも登録が可能です。

 

固定電話の電話番号では、SMS(ショートメッセージ)は使えないので、本人確認の認証番号は、音声で送ってもらうやり方になります。

 

具体的には、SMSを送る電話番号の入力画面で、固定電話の電話番号を入力して、いったんは、固定電話の電話番号にSMSを送信します。

 

すると、送られた認証番号の入力画面の下の方に「認証番号を再送」というメニューと「通話による認証」というメニューがあらわれます。

 

ここで、「通話による認証」を押すと「認証番号を通話にてお知らせします」という表示が出るので、OKボタンを押すと、今度は、さきほど入力した固定電話の電話番号に電話がかかって来ます。

 

電話に出ると、自動音声で「こちらはラインです。認証番号は◯◯◯◯◯◯です。」と、6桁の認証番号が音声で告げられます。

 

あとは、認証番号の入力欄に、音声で告げられた認証番号を入力すれば、本人確認が終了して、LINEアカウントの新規作成手続きに入っていけます。

 

なお、固定電話で、LINEアカウントを作る際には、名前とパスワードを入力した後に出てくる

 

  • 友だち自動追加
  • 友だちへの追加を許可

 

のチェックをオフにしておくのがおすすめです。

 

これらのチェックをオフにしておかないと、固定電話の電話番号をスマホの連絡帳に登録している知人に「知り合いかも?」の通知がいってしまう可能性があります。