iPhoneで電話番号を2つ使えますか。電話番号を二個に増やすには?
iPhoneで、電話番号を増やして、2つ使えるようにするには、以下の2つの方法があります。
- 物理SIMに加えて「eSIM」で音声通話プランを契約する(eSIM搭載機種のみ)
- IP電話アプリをインストールして050から始まる電話番号を取得する
iPhoneの歴代の機種ごとに、電話番号を2つにする方法を整理すると、以下の図のようになります。
今使っているiPhoneに、IP電話アプリをインストールして、050から始まる電話番号を取得する方法は、基本的には、ほとんど、どのiPhoneでも使えます。
ただし、インストールするIP電話アプリに対応したiOSのバージョンである必要はあります。
050の電話番号が取得できるIP電話アプリについては、以下のページでまとめているので、そちらを参照して下さい。
「eSIM」を使って、iPhoneの電話番号を2つにする方法では、2つ目の電話番号は、050から始まる電話番号ではなく、090、080、070から始まる普通の携帯電話の電話番号になります。
ただし、今のところ、国内では、「eSIM」に対応した音声通話プランを提供しているのが、楽天モバイルのみなので、新規で契約すると、070から始まる電話番号になることが多くなっています。
(総務省により、楽天モバイルに割り当てられている電話番号が、070から始まる電話番号のため)
そのあたりを含め、このあと、「eSIM」搭載のiPhoneで、電話番号を2つにする方法を詳しく解説しています。
「eSIM」搭載のiPhoneで電話番号を2つにする方法
「eSIM」は、2018年の秋に発売された「iPhone XS」「iPhone XR」以降に搭載された本体内蔵型のSIMです。
iPhone XS、XR以降のiPhoneには、SIMカードを挿して使う物理的なカードスロットに加えて、あらかじめ本体に内蔵されている「eSIM」も搭載されるようになりました。
eSIMは、Embedded SIM(埋め込みシム)の略称です。内蔵型なので、カードを差し替えたりするのではなく、QRコードなどを読み込み、内容を書き換えて使います。
普通のカード型のSIMでも、「eSIM」でも、1つのSIMには、1つの電話番号と、その契約者の固有IDが入っています。
したがって、nano-SIMなど、普通のSIMカードに加えて、「eSIM」も搭載しているiPhoneなら、電話番号が2つ使える、というわけです。
「eSIM」を使って電話番号を増やすには?
iPhoneの「eSIM」を使って、電話番号を増やすには、「eSIM」に対応したキャリアか、格安SIM会社に申し込んで、2回線目を契約する必要があります。
ただし、現状、日本では、電話番号ありの音声通話プランを「eSIM」で提供しているのは、楽天モバイルのみです。
(2021年3月 現在)
IIJmio(みおふぉん)と、ビックカメラでも、「eSIM」の取り扱いがありますが、どちらも、データ通信専用プランなので、通話できる電話番号はありません。
楽天モバイルの「eSIM」を、iPhoneで使うには?
楽天モバイルで、電話番号が付いてくる音声通話の料金プランは「Rakuten UN-LIMIT VI」だけなので、このプランを「eSIM」で契約することになります。
「Rakuten UN-LIMIT VI」プラン内容
・月額料金
月間1GBまで 無料
月間3GBまで 1,078円(税込)
月間20GBまで 2,178円(税込)
月間20GB〜無制限 3,278円(税込)
・月20GBを超えて、高速データ使い放題になるのは楽天回線
・パートナー回線(au回線)の場合は月5GBまで
・楽天LINKアプリの使用で国内通話かけ放題
月額料金1年間無料のキャンペーンは、2021年4月7日まで!
ただ、iPhoneが、楽天回線で使えるのかどうかを確認しようと思って、公式サイトの「楽天回線 対応製品」のページに入っていくと、実は、iPhoneは、動作保証対象外になっているのに気づくことと思います。
「Rakuten UN-LIMIT」において、iPhone(iOS)は動作保証対象外となりますので、ご利用はお客様自身のご判断でお願いいたします。
楽天モバイル「楽天回線対応製品」より
ですが、公式には、動作保証はしていないものの、楽天モバイルでは、iPhoneの特設ページを作って、機種ごとに、どのサービスが使えて、どのサービスが使えないのか、細かく情報提供しています。
NTTドコモ、au、ソフトバンクなど、キャリアから買ったiPhoneで、機種ごとに、楽天モバイルで使えるかどうかを確認したい場合は、以下の特設ページの方がスムーズです。
上記の特設ページで、手持ちのiPhoneが、楽天モバイルで使えるかどうかを調べるには、まずは、スマートフォンを選びます。
すると、スマホのブランドを選択する画面になるので、ここで、iPhoneを選びます。
docomo、au、ソフトバンク、ワイモバイルなど…どこから買ったiPhoneかを選択する画面になるので、該当するキャリアを選びます。
iPhoneの機種一覧の画面になるので、調べたいiPhoneを選択します。
すると、該当するiPhoneでは、どの機能が使えて、どの機能が使えないかが、一覧で表示されます。
キャリアから買って「SIMロック」がかかっているiPhoneを、楽天モバイルで使うには、あらかじめ「SIMロック解除」が必要です。
iPhone でパートナー回線の切り替えが上手くいかなかった時の対処法
iPhone を楽天回線で使う場合、エリアの自動切り替えが上手くいかなくて、楽天回線エリアでも、パートナー回線に繋がっていることがあります。
その場合は、機内モードを、いったんオンにして、もう一度、オフにすると、再設定が行われ、楽天回線に繋がります。
機内モードのオンオフは、画面上から下へスワイプすると表示される「通知画面」から設定できます。
楽天モバイルのiPhone対応状況まとめ
iOSがバージョンアップされたりしたら、また、変わってくるかもしれませんが、2021年3月現在で、楽天モバイルのiPhone対応情報をまとめると、以下のようになっています。
- iPhone X
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- iPhone 7
- iPhone 7 Plus
- iPhone SE (第1世代)
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
↓
楽天モバイルで使えない
- iPhone 12 mini
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 12
- iPhone SE (第2世代)
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
↓
データ通信、音声通話、楽天回線でのSMSは使える。
パートナー回線でのSMS、ETWS(緊急地震速報など)、110番、119番での高精度な位置情報などは使えない。
大まかに、ざっくり言うと、eSIMが搭載されている「iPhone XS」「iPhone XR」以降のiPhoneなら、楽天回線での音声通話やデータ通信が可能です。
一方、「iPhone XS」「iPhone XR」以降であっても、パートナー回線(au回線)でのSMSや、ETWS(緊急地震速報など)は、現状では使えません。
なので、iPhoneの2つ目の電話番号として「eSIM」で楽天モバイルと契約する際には、その辺りは、頭に入れておいた方が良さそうです。
iPhoneで、楽天の「国内かけ放題」は使える?
楽天モバイルの料金プラン「楽天アンリミット」は、追加料金なしでの国内通話かけ放題も、売りの1つですが、
国内通話を無料にするためには、「Rakuten Link」という楽天の通話アプリを使用して電話をかけなければなりません。
「Rakuten Link」は、当初、iOSでは使えなかったので、iPhoneだと、楽天の無料通話が出来ませんでした。
ですが、現在は、以下の機種なら、「Rakuten Link」アプリが使えるようになっているので、iPhoneでも、国内電話の無料通話が可能です。
「Rakuten Link」アプリが対応しているiPhone
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 12
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 12 mini
(iOS 13.5.1以降を推奨)
楽天アンリミットは解約手数料はかかる?
楽天アンリミットは、2年縛りなどはなく、いつ辞めても、解約手数料や違約金などはかかりません。
300万名限定で、2,980円の月額料金が一年間無料のキャンペーンもやっているので、iPhoneの「eSIM」で、2回線目として使えるかどうかを試してみる絶好のチャンスになってます。
月額料金が1年間無料になるキャンペーンは、2021年4月7日の申し込み分までです。
楽天モバイルの回線エリア
楽天モバイルを、主回線で使うにしろ、副回線で使うにしろ、楽天回線のカバーエリアの現状は気になるところ。
楽天モバイルでは、以下のページから、サービスエリアが、地図で確認できるようになってます。
ただし、ページを開くと、初期状態では、「2021年春以降」のところにチェックが入っています。
今、現在のエリアを見たい場合は、「現在」のところにチェックを入れ直して確認して下さい。
※上記のページでは、5Gサービスの最新のカバーエリアも確認できます。
今後の楽天回線がどうなるかですが、楽天モバイルでは、基地局整備計画を5年前倒しして、2021年夏までに、楽天回線の人工カバー率96%を目指している、とのことです。
iPhone のデュアルSIMについて
デュアルSIMのデュアルは、英語の「dual」から来ていて、「二つから構成される」というような意味合いです。
したがって、オーソドックスなデュアルSIMのスマートフォンの場合は、SIMカードスロットを2つ備え、SIMカードが2枚入る仕様になっています。
iPhoneシリーズの場合、「iPhone XS」以降で、デュアルSIMに対応していますが、1つは物理カードの「nano-SIM」、もう一つは内蔵書き換え型の「eSIM」を搭載することで、デュアルSIMを実現しています。
海外で発売されている iPhone では、「nano-SIM」が2枚入るタイプもありますが、今のところ、日本では 「nano-SIM」が2枚入る iPhone は、発売されていません。
デュアルSIMの iPhone の5G対応について
Apple の iPhone シリーズでは「iPhone 12」から、5Gが使えるようになっていますが、現状のiOSでは、デュアルSIMモードにすると、5Gは利用できません。
5G回線を使うには、どちらかの回線をオフにして、デュアルSIMモードを解除してやる必要があります。
ただし、今後、バージョンアップされる iOS14.5では、デュアルSIMモードのままでも、5Gが使えるようになる予定です。