iPhoneで、電話番号を増やして、2つ使えるようにするには、以下の2つの方法があります。
iPhone6から、iPhone15、iPhone16 までの歴代の機種で、電話番号を2つにする方法を整理すると、以下の図のようになります。
iPhone13シリーズ以降では、eSIMに2つの通信契約を登録してDSDVで使える「デュアルeSIM」にも対応しています。
これにより、iPhone13シリーズ、iPhone14シリーズ、iPhone15シリーズ、iPhone16シリーズでは、eSIMのみで、2つの電話番号を運用できるようになりました。
iPhone SE の第3世代は、デュアルeSIMには対応していませんが、第2世代と同じく、物理的な「nano-SIMカード」と「eSIM」で、デュアルSIMに対応しています。
また、今使っているiPhoneに、IP電話アプリをインストールして、050から始まる電話番号を取得する方法は、基本的には、ほとんど、どのiPhoneでも使えます。
ただし、インストールするIP電話アプリに対応したiOSのバージョンである必要はあります。
050の電話番号が取得できるIP電話アプリについては、以下のページでまとめているので、そちらを参照して下さい。
「eSIM」を使って、iPhoneの電話番号を2つにする方法では、2つ目の電話番号は、050から始まる電話番号ではなく、090、080、070から始まる普通の携帯電話の電話番号になります。
iPhone の「eSIM」で電話番号を増やす方法については、以下で、詳しく解説しています。
「eSIM」は、2018年の秋に発売された「iPhone XS」「iPhone XR」以降に搭載された本体内蔵型のSIMです。
iPhone XS、XR以降のiPhoneには、SIMカードを挿して使う物理的なカードスロットに加えて、あらかじめ本体に内蔵されている「eSIM」も搭載されるようになりました。
eSIMは、Embedded SIM(埋め込みシム)の略称です。内蔵型のSIMなので、カードを差し替えたりするのではなく、QRコードなどを読み込み、SIMの内容を書き換えて使います。
普通のカード型のSIMでも、「eSIM」でも、音声通話が出来る料金プランの1つのプロファイル(契約者情報)には、1つの電話番号と、その契約者の固有IDが入っています。
したがって、nano-SIMなど、普通のSIMカードに加えて、「eSIM」も搭載しているiPhoneなら、電話番号が2つ使える、というわけです。
なお、iPhoneの「eSIM」は、「eSIM」だけでも、複数のプロファイル(契約者情報)を記録することが出来ます。
ただし、iPhone12シリーズまでは、「eSIM」に、複数のプロファイルを記録することが出来るものの、どのプロファイルをアクティブにするかは、その都度、切り替えて使う方式でした。
それが、iPhone13シリーズからは、「デュアルeSIM」に対応したので、eSIMに2つの通信契約(2つの電話番号)を登録して、「eSIM」だけでも、同時待ち受けで運用することが出来るようになっています。
iPhone13 以降では、物理カードの「nano SIM」も搭載されているので、「nano SIM」に1つ、「eSIM」に2つのプロファイルを入れれば、1台の iPhone に3つのプロファイルが入っていることになりますが、同時に使えるのは2つまでです。
iPhoneの「eSIM」を使って、電話番号を増やすには、「eSIM」に対応したキャリアか、格安SIMの料金プランに申し込んで、2回線目を契約する必要があります。
「eSIM」に対応した主な電話番号付き音声通話プランとその月額料金は以下の通りです。
料金プラン名 | 提供ブランド | 月額料金 |
---|---|---|
Rakuten 最強プラン | 楽天モバイル | 月額 1,078円〜3,278円 |
ahamo | docomo | 月額 2,970円〜4,950円 |
povo2.0 | au | 月額 0円〜(データ量に応じて支払い) |
LINEMO | SoftBank | 月額 990円〜2,728円 |
ギガプラン | IIJmio | 月額 850円〜2,000円 |
マイピタ | mineo | 月額 1,298円〜2,178円 |
(2024年10月 現在)
具体的に、細かい条件を指定して、自分に合う料金プランを探したい方は、以下に絞り込み検索もありますので、ご活用下さい。
eSIM に対応した料金プランで、電話番号がある料金プランを探すには、SIMの種類で eSIM(音声)を選んで下さい。
eSIM(データ)は、電話番号のない「データ通信専用の料金プラン」に絞り込む場合に使う選択肢です。
以下では、例えば、楽天モバイルを、iPhone の eSIM で使う場合を紹介しています。
楽天モバイルは、月間のデータ使用量に応じて、月額料金が高くなっていく段階制の料金プランで、月間3GBまでなら月額1,078円です。
高速データ通信が月間20GBを超えると、月額が3,278円になり、以降は、どれだけデータ通信を使っても、月額は3,278円のまま変わりません。
また、「Rakuten Link」という電話アプリがあり、これを通して電話をかければ、ナビダイヤルなど、一部の電話番号を除き、ほとんどの国内通話は無料になります。
楽天モバイルの料金プランは、「Rakuten 最強プラン」の1つだけです。
「Rakuten 最強プラン」には、データ通信専用のデータタイプもあります。
ですが、データタイプでは、電話番号は使えないので、iPhone の電話番号を2つにしたい場合には、通常の「Rakuten 最強プラン」を「eSIM」で契約することになります。
・月額料金
月間3GBまで 1,078円(税込)
月間20GBまで 2,178円(税込)
月間20GB〜無制限 3,278円(税込)
・月間のデータ量によって月額料金が変わる段階性プラン
・月間20GB超えは、月額3,278円で高速データ使い放題
・楽天LINKアプリの使用で国内通話かけ放題
楽天モバイルで、iPhone端末の取り扱いが始まる前は、正式には、iPhoneは、動作保証対象外になっていましたが、現在は…
であれば、楽天回線にも正式に対応しています。
手持ちの iPhone が、楽天モバイルで使えるのかどうかをチェックするための「iPhone 特設ページ」もあり、機種ごとに、使えない機能や、注意事項などが、細かく情報提供されています。
なお、NTTドコモ、au、ソフトバンクなど、キャリアから買ったiPhoneで、機種ごとに、楽天モバイルで使えるかどうかを確認したい場合は、以下の特設ページの方がスムーズです。
上記の特設ページで、手持ちのiPhoneが、楽天モバイルで使えるかどうかを調べるには、まずは、製品の種類の選択画面で Apple を選びます。
すると、どのシリーズかを選ぶ画面になるので、ここで、iPhoneを選びます。
docomo、au、ソフトバンク、ワイモバイルなど…どこから買ったiPhoneかを選択する画面になるので、該当するキャリアを選びます。
iPhoneの機種一覧の画面になるので、調べたいiPhoneを選択します。
すると、該当するiPhoneでは、どの機能が使えて、どの機能が使えないかが、一覧で表示されます。
キャリアから買って「SIMロック」がかかっているiPhoneを、楽天モバイルで使うには、あらかじめ「SIMロック解除」が必要です。
楽天モバイルでは、2021年春より、iPhoneシリーズの取り扱いもスタートし、2024年10月現在では、以下の機種の取り扱いがあります。
「Rakuten 最強プラン」を申し込むのが初めてで、iPhone の買い替えを考えている人向けには、最大17,000ポイントを還元するキャンペーンも展開しているので、iPhone の買い替えを考えている方は、要チェックです。
AirPods Pro や、AirTag、iPhoneケースなど、Apple の周辺機器やアクセサリーの取り扱いもあります。
iPhone を楽天回線で使う場合、エリアの自動切り替えが上手くいかなくて、楽天回線エリアでも、パートナー回線に繋がっていることがあります。
その場合は、機内モードを、いったんオンにして、もう一度、オフにすると、再設定が行われ、楽天回線に繋がります。
機内モードのオンオフは、画面上から下へスワイプすると表示される「通知画面」から設定できます。
楽天モバイルで、iPhone を使うには、まずは、iOS14.4以降へのアップデートと、キャリア設定の最新バージョンへのアップデートが必要です。
上記、アップデートをした上で、楽天モバイルの iPhone への対応状況をまとめると、以下のようになっています。
(2024年10月現在)
↓
楽天回線エリアとパートナー回線エリアの自動切り替えが可能。
↓
楽天回線エリアとパートナー回線エリアの自動切り替えが出来ないことがある。そのため、機内モードをオン・オフしたり、本体を再起動するなど、手動で切り替える必要がある。
↓
楽天モバイルで使えない
楽天モバイルの料金プラン「楽天最強プラン」は、追加料金なしでの国内通話かけ放題も、売りの1つですが、
国内通話を無料にするためには、「Rakuten Link」という楽天の通話アプリを使用して電話をかけなければなりません。
「Rakuten Link」は、当初、iOSでは使えなかったので、iPhoneだと、楽天の無料通話が出来ませんでした。
ですが、現在は、以下の機種なら、「Rakuten Link」アプリが使えるようになっているので、iPhoneでも、国内電話の無料通話が可能です。
(iOS 14.4以降を推奨)
iPhone 6 以前に発売された機種は、「Rakuten Link」アプリの動作保証対象外です。
楽天の最強プランは、2年縛りなどはなく、いつ辞めても、解約手数料や違約金などはかかりません。
最低利用期間もありませんが、スマートフォンの本体を分割購入して、まだ、支払いが残っている場合は、残高が請求されます。
楽天モバイルを、主回線で使うにしろ、副回線で使うにしろ、楽天回線のカバーエリアの現状は気になるところ。
楽天モバイルでは、以下のページから、サービスエリアが、地図で確認できるようになってます。
地図では、現在地がアイコンで表示されるほか、市区町村名や住所を入力してエリアを探せるようにもなっています。
4G と 5G のエリアは、タブ切り替えになっていて、「4G LTE」のタブをタップすれば 4G のエリアが、「5G」のタブをタップすれば 5G のエリアが確認出来ます。
なお、楽天モバイルの4G回線の人口カバー率は、99.9%に達しています。
デュアルSIMのデュアルは、英語の「dual」から来ていて、「二つから構成される」というような意味合いです。
したがって、オーソドックスなデュアルSIMのスマートフォンの場合は、SIMカードスロットを2つ備え、SIMカードが2枚入る仕様になっています。
iPhoneシリーズの場合、「iPhone XS」以降で、デュアルSIMに対応していますが、1つは物理カードの「nano-SIM」、もう一つは内蔵書き換え型の「eSIM」を搭載することで、デュアルSIMを実現しています。
海外で発売されている iPhone では、「nano-SIM」が2枚入るタイプもありますが、今のところ、日本では 「nano-SIM」が2枚入る iPhone は、発売されていません。
Apple の iPhone シリーズでは「iPhone 12」から、5Gが使えるようになっていましたが、iOS14.4までは、デュアルSIMモードにすると、5Gは利用できませんでした。
5G回線を使うには、どちらかの回線をオフにして、デュアルSIMモードを解除してやる必要があったのです。
iOS14.5以降では、この問題は解消され、デュアルSIMモードのままでも、5G通信が使えるようになっています。