iPhoneで電話番号を2つ使えますか。電話番号を二個に増やすには?

iPhoneで電話番号を2つ使えますか?

iPhoneで、電話番号を増やして、2つ使えるようにするには、以下の2つの方法があります。

 

  1. 物理SIMに加えて「eSIM」で音声通話プランを契約する(eSIM搭載機種のみ)
  2. IP電話アプリをインストールして050から始まる電話番号を取得する

 

iPhone6から、iPhone13、iPhone SE(第3世代)、iPhone14 までの歴代の機種で、電話番号を2つにする方法を整理すると、以下の図のようになります。

 

iPhoneで電話番号を2つにする方法

 

iPhone13シリーズから、eSIMに2つの通信契約を登録してDSDSで使える「デュアルeSIM」に対応しています。

 

 

これにより、iPhone13シリーズと、iPhone14シリーズでは、eSIMのみで、2つの電話番号を運用できるようになりました。

 

iPhone SE の第3世代は、デュアルeSIMには対応していませんが、第2世代と同じく、物理的な「nano-SIMカード」と「eSIM」で、デュアルSIMに対応しています。

 

また、今使っているiPhoneに、IP電話アプリをインストールして、050から始まる電話番号を取得する方法は、基本的には、ほとんど、どのiPhoneでも使えます。

 

ただし、インストールするIP電話アプリに対応したiOSのバージョンである必要はあります。

 

050の電話番号が取得できるIP電話アプリについては、以下のページでまとめているので、そちらを参照して下さい。

 

 

「eSIM」を使って、iPhoneの電話番号を2つにする方法では、2つ目の電話番号は、050から始まる電話番号ではなく、090、080、070から始まる普通の携帯電話の電話番号になります。

 

iPhone の「eSIM」で電話番号を増やす方法については、以下で、詳しく解説しています。

 

 

 

「eSIM」搭載のiPhoneで電話番号を2つにする方法

「eSIM」は、2018年の秋に発売された「iPhone XS」「iPhone XR」以降に搭載された本体内蔵型のSIMです。

 

iPhone XS、XR以降のiPhoneには、SIMカードを挿して使う物理的なカードスロットに加えて、あらかじめ本体に内蔵されている「eSIM」も搭載されるようになりました。

 

eSIMは、Embedded SIM(埋め込みシム)の略称です。内蔵型なので、カードを差し替えたりするのではなく、QRコードなどを読み込み、内容を書き換えて使います。

 

普通のカード型のSIMでも、「eSIM」でも、1つのSIMには、1つの電話番号と、その契約者の固有IDが入っています。

 

したがって、nano-SIMなど、普通のSIMカードに加えて、「eSIM」も搭載しているiPhoneなら、電話番号が2つ使える、というわけです。

 

なお、iPhoneの「eSIM」には、複数のプロファイル(契約者情報)を記録することが出来ます。

 

複数のプロファイルが記録できるものの、iPhone12シリーズまでは、その都度、アクティブなプロファイルを切り替えて使う方式でした。

 

それが、iPhone13シリーズからは、「デュアルeSIM」に対応したので、eSIMに2つの通信契約(2つの電話番号)を登録して、同時待ち受けで運用することが出来るようになりました。

 

iPhone13 シリーズでは、物理カードの「nano SIM」も搭載されているので、「nano SIM」に1つ、「eSIM」に2つのプロファイルを入れれば、1台の iPhone に3つのプロファイルが入っていることになりますが、同時に使えるのは2つまでです。

 

「eSIM」を使って電話番号を増やすには?

iPhoneの「eSIM」を使って、電話番号を増やすには、「eSIM」に対応したキャリアか、格安SIMの料金プランに申し込んで、2回線目を契約する必要があります。

 

「eSIM」に対応した主な電話番号付き音声通話プランは、以下の通りです。

 

料金プラン名 提供ブランド 月額料金
Rakuten 最強プランI 楽天モバイル 月額 1,078円〜3,278円
povo2.0 au 月額 0円〜(データ量に応じて支払い)
LINEMO SoftBank 月額 990円〜2,728円
シンプルプランS/M/L Ymobile 月額 2,178円〜4,158円
トクトクプラン UQモバイル 月額 990円〜2,178円

(2023年6月 現在)

 

IIJmio(みおふぉん)と、ビックカメラでも、「eSIM」の取り扱いがありますが、どちらも、データ通信専用プランなので、通話できる電話番号はありません。

 

このうち、楽天モバイルは、月間のデータ使用量に応じて、月額料金が高くなっていく段階制の料金プランで、月間1GBまでなら月額0円です。

 

使わなければ、料金はかからないので、iPhoneのサブ回線として、eSIMに入れておくには、ぴったりの料金プランになっています。

 

楽天モバイルは、iPhone の取り扱いも開始

楽天モバイルでは、今まで、iPhone の端末の販売はしていませんでしたが、2021年春より、iPhoneシリーズの販売もスタートし、22年10月現在では、以下の機種の取り扱いがあります。

 

  • iPhone 12
  • iPhone 13 Pro
  • iPhone 13 Pro Max
  • iPhone 13
  • iPhone 13 mini
  • iPhone SE(第3世代)
  • iPhone 14
  • iPhone 14 Plus
  • iPhone 14 Pro
  • iPhone 14 Pro Max

 

「Rakuten 最強プラン」を申し込むのが初めてで、iPhone の買い替えを考えている人向けには、最大24,000ポイントを還元するキャンペーンも展開しているので、iPhone の買い替えを考えている方は、要チェックです。

 

 

AirPods Pro や、AirTag、iPhoneケースなど、Apple の周辺機器やアクセサリーの取り扱いもあります。

 

楽天モバイルの「eSIM」を、iPhoneで使うには?

楽天モバイルで、電話番号が付いてくる音声通話の料金プランは「Rakuten 最強プラン」だけなので、このプランを「eSIM」で契約することになります。

 

「Rakuten 最強プラン」プラン内容

・月額料金
 月間3GBまで   1,078円(税込)
 月間20GBまで   2,178円(税込)
 月間20GB〜無制限  3,278円(税込)

 

・月間のデータ量によって月額料金が変わる段階性プラン 

 

・月間20GB超えは、月額3,278円で高速データ使い放題

 

・楽天LINKアプリの使用で国内通話かけ放題

 

楽天モバイルで、iPhone端末の販売が始まる前は、正式には、iPhoneは、動作保証対象外になっていましたが、現在は…

 

  • iPhone 6S 以降 で
  • iOS14.4 以降

 

であれば、楽天回線にも正式に対応しています。

 

手持ちの iPhone が、楽天モバイルで使えるのかどうかをチェックするための「iPhone 特設ページ」もあり、機種ごとに、使えない機能や、注意事項などが、細かく情報提供されています。

 

 

 

なお、NTTドコモ、au、ソフトバンクなど、キャリアから買ったiPhoneで、機種ごとに、楽天モバイルで使えるかどうかを確認したい場合は、以下の特設ページの方がスムーズです。

 

 

 

上記の特設ページで、手持ちのiPhoneが、楽天モバイルで使えるかどうかを調べるには、まずは、スマートフォンを選びます。

 

 

 

すると、スマホのブランドを選択する画面になるので、ここで、iPhoneを選びます。

 

 

 

docomo、au、ソフトバンク、ワイモバイルなど…どこから買ったiPhoneかを選択する画面になるので、該当するキャリアを選びます。

 

 

 

iPhoneの機種一覧の画面になるので、調べたいiPhoneを選択します。

 

 

 

すると、該当するiPhoneでは、どの機能が使えて、どの機能が使えないかが、一覧で表示されます。

 

 

キャリアから買って「SIMロック」がかかっているiPhoneを、楽天モバイルで使うには、あらかじめ「SIMロック解除」が必要です。

 

docomo の iPhone のSIMロック解除

 

au の iPhone のSIMロック解除

 

ソフトバンクの iPhone のSIMロック解除

 

iPhone でパートナー回線の切り替えが上手くいかなかった時の対処法

iPhone を楽天回線で使う場合、エリアの自動切り替えが上手くいかなくて、楽天回線エリアでも、パートナー回線に繋がっていることがあります。

 

その場合は、機内モードを、いったんオンにして、もう一度、オフにすると、再設定が行われ、楽天回線に繋がります。

 

機内モードのオンオフは、画面上から下へスワイプすると表示される「通知画面」から設定できます。

 

楽天モバイルのiPhone対応状況まとめ

楽天モバイルで、iPhone を使うには、まずは、iOS14.4以降へのアップデートと、キャリア設定の最新バージョンへのアップデートが必要です。

 

上記、アップデートをした上で、楽天モバイルの iPhone への対応状況をまとめると、以下のようになっています。

 

(2022年10月現在)

 

  • iPhone 12 mini
  • iPhone 12 Pro Max
  • iPhone 12 Pro
  • iPhone 12
  • iPhone 13 mini
  • iPhone 13 Pro Max
  • iPhone 13 Pro
  • iPhone 13
  • iPhone 14
  • iPhone 14 Plus
  • iPhone 14 Pro
  • iPhone 14 Pro Max

楽天回線エリアとパートナー回線エリアの自動切り替えが可能。

 

  • iPhone SE (第3世代)
  • iPhone SE (第2世代)
  • iPhone 11
  • iPhone 11 Pro
  • iPhone 11 Pro Max
  • iPhone XS
  • iPhone XS Max
  • iPhone XR
  • iPhone X
  • iPhone 8
  • iPhone 8 Plus
  • iPhone 7
  • iPhone 7 Plus
  • iPhone SE (第1世代)
  • iPhone 6s
  • iPhone 6s Plus

楽天回線エリアとパートナー回線エリアの自動切り替えが出来ないことがある。そのため、楽天回線エリアでも、パートナー回線の「データ容量5GB/月」を消費する場合がある。

 

  • iPhone 6 以前の iPhoneモデル


楽天モバイルで使えない

 

iPhoneで、楽天の「国内かけ放題」は使える?

楽天モバイルの料金プラン「楽天最強プラン」は、追加料金なしでの国内通話かけ放題も、売りの1つですが、

 

国内通話を無料にするためには、「Rakuten Link」という楽天の通話アプリを使用して電話をかけなければなりません。

 

「Rakuten Link」は、当初、iOSでは使えなかったので、iPhoneだと、楽天の無料通話が出来ませんでした。

 

ですが、現在は、以下の機種なら、「Rakuten Link」アプリが使えるようになっているので、iPhoneでも、国内電話の無料通話が可能です。

 

「Rakuten Link」アプリが対応しているiPhone
  • iPhone 14 Pro Max
  • iPhone 14 Pro
  • iPhone 14 Plus
  • iPhone 14
  • iPhone 13 Pro Max
  • iPhone 13 Pro
  • iPhone 13
  • iPhone 13 mini
  • iPhone SE(第3世代)
  • iPhone 12 Pro Max
  • iPhone 12 Pro
  • iPhone 12
  • iPhone 12 mini
  • iPhone SE(第2世代)
  • iPhone 11 Pro Max
  • iPhone 11 Pro
  • iPhone 11
  • iPhone XR
  • iPhone XS Max
  • iPhone XS
  • iPhone X
  • iPhone 8
  • iPhone 8 Plus
  • iPhone 7
  • iPhone 7 Plus
  • iPhone SE(第1世代)
  • iPhone 6s
  • iPhone 6s Plus

(iOS 14.4以降を推奨)

 

iPhone 6 以前に発売された機種は、「Rakuten Link」アプリの動作保証対象外です。

 

楽天最強プランは解約手数料はかかる?

楽天の最強プランは、2年縛りなどはなく、いつ辞めても、解約手数料や違約金などはかかりません

 

 

最低利用期間もありませんが、スマートフォンの本体を分割購入して、まだ、支払いが残っている場合は、残高が請求されます。

 

楽天モバイルの回線エリア

楽天モバイルを、主回線で使うにしろ、副回線で使うにしろ、楽天回線のカバーエリアの現状は気になるところ。

 

楽天モバイルでは、以下のページから、サービスエリアが、地図で確認できるようになってます。

 

 

ただし、ページを開くと、初期状態では、「現在」以外のところにチェックが入ってる場合があるので、

 

 

 

今、現在のエリアを見たい場合は、「現在」のところにチェックを入れ直して確認して下さい。

 

 

※上記のページでは、5Gサービスの最新のカバーエリアも確認できます。

 

なお、楽天モバイルの4G回線は、2022年10月末に、人口カバー率で、98%を突破しています。

 

iPhone のデュアルSIMについて

デュアルSIMのデュアルは、英語の「dual」から来ていて、「二つから構成される」というような意味合いです。

 

したがって、オーソドックスなデュアルSIMのスマートフォンの場合は、SIMカードスロットを2つ備え、SIMカードが2枚入る仕様になっています。

 

iPhoneシリーズの場合、「iPhone XS」以降で、デュアルSIMに対応していますが、1つは物理カードの「nano-SIM」、もう一つは内蔵書き換え型の「eSIM」を搭載することで、デュアルSIMを実現しています。

 

海外で発売されている iPhone では、「nano-SIM」が2枚入るタイプもありますが、今のところ、日本では 「nano-SIM」が2枚入る iPhone は、発売されていません。

 

デュアルSIMの iPhone の5G対応について

Apple の iPhone シリーズでは「iPhone 12」から、5Gが使えるようになっていますが、現状のiOSでは、デュアルSIMモードにすると、5Gは利用できません

 

5G回線を使うには、どちらかの回線をオフにして、デュアルSIMモードを解除してやる必要があります。

 

ただし、今後、バージョンアップされる iOS14.5では、デュアルSIMモードのままでも、5Gが使えるようになる予定です。